2021冬アニメ雑感

2021年春クールの感想記事。並びは月曜日からの放送順

ウマ娘 プリティーダービー Season 2
アプリリリースおめでとうございます。
前半は文句抜きに良かったけど、問題はテイオーが再び故障してから。1クールのうちに故障を重ねるところに作品としてのバランスの悪さというのは間違いなくあって、史実準拠という方針に作品が支配されている印象が目についた。
あと演出がクドい。特に最終回だけど、民放のスポーツ中継の過剰演出に通じるクドさが見られる。そこまで感情の導線を用意しないと分からないと思われているのか、という反発を少なからず覚えました。
そういった押し付けがましさにあてられて、徐々に心が離れちゃったの否めないな。
そういう意味ではウマ娘の競技性や爽やかさが感じられた(あと史実に対する柔軟さも持ち合わせていた)1期の方が好きかな。

裏世界ピクニック
佐藤卓哉監督作品はRErideD以来だけど、画面のアングラな雰囲気は相変わらず独特なものがありますね。ホラーに見せかけてあんま怖くないところも引っくるめて僕は好きです。
ソラヲとトリコのしっとりしたシーンのたびに「百合が俺を人間にしてくれた」のフレーズが頭を過るのがよくない。

アズールレーン びそくぜんしんっ!
アニメ艦これから数えて6年、ようやく"正解"に辿り着いたね…………
あいつラフィー好きそうっていろんな方面から言われたの結構堪えてます。確かにこの系統のキャラ好きだけど、加えて頭のいい娘が好みなんですよ。(cf.メアリーベリー)

ゲキドル
終盤のSFまわりはついていけてるかかなり怪しかった。多分追えていると思う。
個人的には関谷先生原案のキャラがアニメになった点にありがたみがありました。

PUI PUI モルカー
録画にモルカーが入っていると火曜日なのを実感する。

転生したらスライムだった件(2期)
分割2クールの前半。視聴に負荷が一切かからないのがこのシリーズの特徴だよな。ここまでくると続編が作られる限りずっと追っていくんだろうなという実感が込み上げてくる。
リムル様がファルムス王国の兵士をオートメーションに殺していくのは笑った。後半クールではいよいよミリム出てきそうなので楽しみ。

ワンダーエッグ・プライオリティ
今期随一の意欲作。美術に関しては他で見ないほどに力を入れていて、どこのシーンを切り取ってもレイアウトや色彩にこだわりをもって画面を構成しているのが見て取れる。アニメ的にはこれだけでも非常に強い。 女子中学生の自殺という題材は、野島伸司由来で古いトレンドだなと正直思うんだけど、そこをアニメーターによる美術だったりアートワークスに力を入れることでバランスを取って、現代風のアニメに仕立て上げてるというのが当初の印象だったし、それは今も変わっていない。

Re:ゼロから始める異世界生活 2ndシーズン 第2部
毎週CM無しで29分30秒やるのはすごいんだけど、これはこれで疲れるというのが正直なところ。

ゆるキャン△ SEASON2
1期と比べて画面の質感が明確に変わっていた。どういうことかというと、背景に人物がより溶け込むような画作りになっている。そのため画面を眺めていても後ろの風景に自然と目がいくようになった。ここらへんの変化は予算が増えたのも関係してるだろうね。

Dr.STONE STONE WARS
やってること自体は地味なシーンも多いのに、相変わらずストーリーにダイナミズムを感じさせるのが抜群に上手い。毎週観るのが楽しみだった。クールに1本こういうアニメがあると嬉しい。
1期の後半でもあったけど、以前のOPをここぞというタイミングで挿入歌として使ってくれる。はてなのエンディングが曲,映像ともに良かった。

ひぐらしのなく頃に 業
2クールの後半に入ってから、雛見沢という「田舎からの脱出」がテーマの一つに置かれたのが大きく、個人的にかなり楽しめた。

あと従来のひぐらしに対して非常にメタな視点で作られていたのが印象的。10年以上の歳月を経ることで制作サイドと受け手の間で確立された「『ひぐらしのなく頃に』ってこういう作品ですよね」「雛見沢って要するにこういう空間ですよね」というコンセンサスを前提にしていると言うか。その意味では視聴者に信を置いてなければ作れない内容だったと思う。夏に放送する"卒"と合わせて「卒業」だから、いよいよ集大成という位置づけなのだろう。

弱キャラ友崎くん
今期の問題作。原作は1巻だけ既読だけど読み終わるのに半年以上かかっている。
終盤友崎が日南に言われるがままに課題をこなすことに疑問を抱く展開は、本作の基本路線に対し批判的な視点が作品内に確保されていたという意味で良かった。アニメとしてはよくまとまっていたと思う。でもやっぱ作者がインタビューで語ってる執筆の動機とか、ライトノベルという土俵でリア充を書くことを標榜してるみたいな話聞くと、やっぱ俺はこの作品のこと好きじゃないよというのが自分の立場になる。
菊池さんと名前のない妹は可愛いかったね。

呪術廻戦
2クールの後半。虎杖,東堂vs花見のあたりは制作も見せ場と認識してるのか特に気合が入れており見応えがあった。劇場版も楽しみだね。 あと犬と猫か。お前のことも好きだったよ。

プレイタの傷
W’z以来のGoHands作品。立場上お互いに敵対しつつも、街の治安維持という点で各陣営思惑が一致しているから、物語を通じて徐々に協調態勢が築かれていく感じが良かったな。

IDOLY PRIDE


これはただのアイドルアニメではない

――IDOLY PRIDE

視聴の上でノイズになりそうなキャッチコピーは早々に頭の隅に追いやった。
アイドルの実力がシステムによって数値化されること。そのシステムがもたらすトーナメントがこの世界のアイドル業界を統括していること。加えてそのトーナメントに「長瀬麻奈の呪縛からの脱却」というテーマを課していること。こうして並べてみるとやはり設定、世界観の強引さが目につく。
根本的な部分にケチをつければキリがないけど、とはいえこの世界観と心中するかのように、長瀬麻奈を中心に物語を紡ぐスタイルを最後まで貫いてはいた。最終回でまとめきったね。チグハグだったけどブレなかったところは素直に褒めていいと思う。

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~
正直今になってアニメ化するとは思わなかったよ。王道の異世界ファンタジーをとことんリッチな映像で演出することを追究していた。出来も申し分ない。ヒロインもみんな可愛いし、満足度の高いアニメだった。

のんのんびより のんすとっぷ
人気シリーズの3期。恐らくこれが最後。原作と同時完結という算段だと思っていたのだが、そういうわけではなかった。
今までの面子に加えて新しくあかねちゃん、しおりちゃんと世界の広がりを見せているのがよかった。
ひかげがいるとギャグに切れが出てくるので出番が多かったのは個人的に結構嬉しかった。

闇芝居(8期)
実は闇芝居リアルタイムで追うの初めてなんですよ。いつもの如く意味不明なオチが沢山見れたんだけど、後半になるとちゃんとしたホラーっぽい話が続いてびっくりした。

だいたいこんなところか。取りこぼしたタイトルで気になっているのは装甲娘戦記。多分年内のどこかのタイミングで観る。
有頂天家族は夷川海星ちゃそが可愛いよ。